こちらは覚念寺ほほえみ法話でございます。

春先は寒い日が多く風も強く、農作物にも影響があった事と思います。しかし6月下旬は非常に暑い日が多く30度を超える日もありまして、やっと気候的には恵まれる季節が北海道にもやってまいりました。お元気ですか。

もう1年の半分が過ぎてしまいました。誠に早いものであります。

さて、皆様は「貴方は人間ですか」と聞かれたら誰でも『私は人間ですよ』とこたえられることと思います。

今から2500年前、インドにお釈迦様が居られた頃、マガダ国という国に
アジャセという王子がいました。アジャセは王である父を殺し母を牢屋に閉じ込めて、自分が王様になりました。この牢屋に閉じ込めた母がお釈迦様の説法を聞いて悟りを開き阿弥陀如来の浄土に往生していくという有名な[王舎城物語]というものであります。

王様となったアジャセはしばらくすると身体に発疹が出て原因不明の高熱を出して、毎晩うなされるようになりました。色々な占い師や医者に診てもらうのですが、一向に回復しません。ある時、前の王つまり父親の専属の医者であったギバという医者に診てもらったところ、そのギバが申しました。

「王よ、やっとあなたは人間になられましたね」

アジャセはビックリしました。私は人間です。そう答えると、ギバが、『お釈迦様は「慚愧なきものを人間となさず。なずけて畜生という」とおっしゃっておられます。

すぐお会いになられては如何でしょうか。病気は治ると思います』

お釈迦様に会われたアジャセは、父を殺し母を牢屋に閉じ込めあまつさえ殺そうとした

罪に気がつき目覚め慚儀をし深く仏教に帰依し病気は完治したと伝えられてあります。

私達は多くの罪を犯しております。具体的に言えば貪欲・瞋恚・愚痴。簡単に言えば自分さえ良ければ良いという根性であります。しかしながらなかなかその罪に気がつきません。

慚愧とは人に恥じ天に恥ずとあります。自分の罪に気がつき真の人間に成らせていただく。

本当の人間になって初めて仏様になる道が開かれてくるのであります。自分を深く見つめさせていただきお念仏を申しましょう。

次回は8月に法話が変わります。またお電話ください。


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